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記憶にない初恋、その追憶
第3章 承-2

彼のこの演奏会の本当の目的は私に聞かせているのではなく、曲に別れを告げているのだから、刹那のミスすらない。

悲しいほど正確な奏でに、恋する私の心臓は引きずり出されそうだ。



私は二度と、ピアニストになりたいなんて言わない。
死神との連弾を一番良い席で聞ける幸運は、もうないだろう。





あとから帰宅した弟がすぐにバタバタと階下に飛び出していくのを合図に、彼のコンサートは終了した。


私たちは言葉なく見つめあい、唇を重ね、再び見つめあって甘く微笑む。



私に自分が幼い少女だと言う自覚はなく、その時私は…
確かに女として、去りゆく彼を愛していた。





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