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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第6章  【四】
 橘乃は浪江の置いていった盆から、湯呑みを取り上げた。薬包の包みを開き、紅い粉を一気に口に注ぎ込む。ひと口、白湯を含んでゆっくり呑み下すと、直に胸が焼けるような感覚があり、異常なほどの熱は身体中にひろがった。
「―!」
 橘乃は胸を片手で押さえ、よろよろと立ち上がる。覚束ない脚取りで部屋を横切り、一つだけしかない小さな連子窓を開けた。わずかに開いた窓の向こうに、奥庭が見える。
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