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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第6章  【四】
 不思議だ。この庭は、橘乃の部屋から眺めた上屋敷の奥庭によく似ている。
 紅色の花をつけている樹も、寄り添い合うようにして立つ楓も何もかもがあの庭を、橘乃と共に過ごした至福の日々を忍ばせる。
 昼過ぎから降り始めた粉雪が殺風景な冬の庭を美しく染め上げてゆく。
 物想いに耽る嘉宣を呼び声が現実に引き戻す。
「―の、殿」
「おお、玄馬か」
 嘉宣は呟くと、戸を開けたまま降り向いた。
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