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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第4章  【弐】
 貌を覗き込まれ、橘乃は弱々しく首を振った。
「こんな風に毎晩、何度も感じていては、おかしくなってしまいます」
「気持ち良いのであれば、素直にその感情に身を任せていれば良いではないか。のう、そなたのここは、このように濡れておる。口で何と申そうと、身体は正直に気持ちが良いと申しておるぞ?」
 嘉宣が笑いながら、更にもう一度、同じ場所を指で抉る。
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