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妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第4章  【弐】
「ああっ」
 橘乃の華奢な身体が魚のように弓なりに跳ねた。
「ここが橘乃のいちばん感じるところなんだろう?」
 耳許で熱く濡れた声が囁く。
 言葉でも橘乃を煽りながら、嘉宣は橘乃が反応を示した箇所ばかりを幾度も責め立てる。もう一方の手でふくよかな乳房を揉みしだき、そっと桃色の先端を口に含み音を立てて吸った。
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