この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Jazz Bar『Dance』 作品メモ】
第3章 花火の夜(短編集)
「ちょっと、俺、強引だった? ごめん、美月」

微笑みながら健二の胸元を見ながら聞いてたら、不意に謝られて、益々笑みが深くなっちゃう。

そのまま、おでこを、まだ汗ばんでる健二の胸元に押し当てた。

「平気。……それより、お粥、さめちゃったね」

「あー。ふぅふぅして貰おうと思ってたのに」

「え?」

「だってほら、男の浪漫なんだよ。"あーん"って奴」

残念そうな健二の言葉に、困った幼馴染め、と息を吐く。

汗が冷えて少し肌寒い身体を起こすと、枕元によれてたタオルを取って、自分の身体を拭いた。

さっさと着替えて一度キッチンへ行けば、お粥をレンジで温めながら、タオルを洗う。

戻って健二の身体も拭いてあげれば、新しいパジャマを渡してベッドに腰掛けた。




レンジのお陰で、お粥は程よく温もりを取り戻してる。




お皿を膝に起きスプーンを持つと、身体を捻って健二を見る。

ベッドヘッドに寄りかかって座る彼を見ながら、小さく苦笑した。

「ふぅふぅはしないけど、"あーん"くらいは、してあげてもいいけど?」





まぁ。

花火に行けなかったのは残念だけど、

今夜は、まぁまぁ幸せってことに、しておこうかな。

花火を見るのも楽しいけど、こんな風に嬉しそうな健二を見るのも、楽しいもの。





そんな、私達の、花火の夜。





-Fin.-
/36ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ