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【Jazz Bar『Dance』 作品メモ】
第3章 花火の夜(短編集)
尖った花芽を刺激する度に、ひくつく腰を押し付けてくる彼女の上体が、徐々に前のめりになる。

濡れた指先で結合部から蜜を絡めとるたびに、花火なんてそっちのけになっていく。

(花火見てからって思ってたのにな…)

そう思うけれど、花火よりも目の前の彼女の方が、今の小鳥遊には何倍も美しく惹きつけられる存在だった。

「んっ……、ぁ、あ、‥…や、ぁ」

真菜の声が甘くねだってくる。

それでも自分の腰は動かさず、小鳥遊は真菜の胸の突端と、茂みの中の尖りだけを指先で弄り、真菜の耳に軽く噛み付いた。

「や……ぁ、……せんせッ、もッ」

振り向いた真菜の瞳が、連続して上がった花火の光で、きらりと照らされる。

涙目で懇願する彼女の顔に、小鳥遊が唾液を飲み込みながら首を振った。

「はーるーと」

「……ぁ」

「ほら、真菜」

欲しがっているものを再認識させるように、小鳥遊が腰を一度突き出し、真菜の熟れた襞をもっと濡らす。

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