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【Jazz Bar『Dance』 作品メモ】
第3章 花火の夜(短編集)
真菜の足が、じりじりと開き、腰の奥がヒクつくと、花火の音の合間に、小鳥遊の耳が照れ混じりの甘い声を捉える。

「はる、と……。お願……、もっと……」

その声を聞いた瞬間、小鳥遊は無言で胸元から左手を引き抜き、真菜の腰を両手で掴み腰を強く突き上げた。

「んぁッ…! あっ…」

「息、詰めないで。力ッ、抜いて…ッ」

「……ぁ、アッ……あっ、あっ!!」

労る声とは裏腹に、動き出した腰は力強く、真菜の身体を一気に高みへ押し上げていく。

「はっ……んぁ…、ッ……!!」

甘い嬌声と共に、蕩けきっていた花弁と擦れる熱が、くちゅくちゅと濡れた音が響く。

濡れて震える声と音に官能を刺激され、真菜の身体がビクビクと揺れ始めた。

(真菜…ッ)

繋がった箇所から、真菜の絶頂が近いことが伝わってくるが、小鳥遊も腰を止める余裕が持てない。

自分からたきつけておきながら、名前を呼ばれた瞬間、脳の奥がカッと焼けるように熱くなり、とにかく啼かせたくなってしまった。

再び外が照らされる中、もう花火に視線を向けることが出来ないまま、ガラスに僅かに反射する真菜の蕩けきった表情を見据える。

「真菜、ッ」

「あっ、……もっ、…だめっ、ぁッ! アッ」

「いい、よっ…、イッて……!」

「やっ…、アッ、んぁあ、ダメッ、……あつ、いッ……んぁあ! やぁああッ!」

「真菜……!」

一際大きな花火が夜空を焦がした瞬間、真菜が腰をガクガク震わせながら、小鳥遊の熱をビク、ビクッと締め付けた。

瞬間、小鳥遊も深く強く真菜の奥へ自身を突き上げると、熱い迸りを薄皮の中へ解放し、背後から真菜を抱きしめた―――。
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