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【Jazz Bar『Dance』 作品メモ】
第3章 花火の夜(短編集)
白いシャツに緩いデニムを着てた私は、健二の手で、あっという間に下着姿にされた。

重なりあう肌が、いつもより少し熱くて、健二の身体が心配になる。

不安げに顔を覗き込んだら、目があった健二に微笑んで唇を塞がれた。

「……ん、」

違うのに。

ねだったわけじゃないのに。

言い訳する心と裏腹に、熱く絡まり合う舌の動きに、身体は一気に火を付けられる。

「は、……」

解けかけたキスの合間に、思わず吐息が漏れれば、目の前の健二の瞳が瞬いた。

「健二…」

呼びかけた声に、健二は指先だけで応える。

剥き出しのお腹から胸元へ這い上がった掌が、邪魔な下着をずり上げると、もう主張してる胸の先端を摘んで引っ張った。

「んっ…」

あぁ…、そこ、そうやって弄られたら我慢できなくなっちゃうのに。

声を我慢しようとしてる傍から、反対の胸元を舌先で舐められて、腰がきゅっ…と疼く。

「だめ、健二……」

「なにが?」

「声、…出、ちゃう、よ……」

「いいよ。出せって」

「や、だ…ぁ……、ぁあ、…ンッ」

だめって言ってるのに、健二の指も舌も止まらない。

時々、歯を立てられる度に、足の付根が熱く湿ってくる。



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