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【Jazz Bar『Dance』 作品メモ】
第3章 花火の夜(短編集)
足を擦り合わせる私に気付いて、健二が一気に下着を引きずり下ろす。

ブラのホックも外されて、裸にされると、どうしていいか分からなくて自分で自分の体を抱きしめた。

薄暗い寝室でも、身体のラインは分かるし、色だって分かる。

恥ずかしくて視線を揺らしている間に、健二は自分も裸になると、私の上に身体を重ねた。

「足、開いて」

「……!」

困って泣きそうになってるのに、健二は何度も私の頬にキスを落としながら、辛抱強く求めてくる。

「美月も、欲しがって」

そんな言い方、ずるいよ。

私だって、欲しがってるんだもの。

「ちゃんと俺を見て」

見れないって!

見たら・・・、嘘が、つけなくなっちゃうんだってば・・・。

「……ぁ」

鼻先に口付けられて、観念したように足を少し開いた。

太腿の付け根が濡れてる気がした。

健二の指がそこに触れた瞬間の表情が、私の予感が正しいことを物語ってた。
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