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ふにゃふにゃ
第2章 ライバル出現?
親友とは…
かけがえのない、お互いを良き理解者とした間柄…といえば良いのだろうか。
簡単にいえば、一番親しい友達だろう。
そんな立場の者が親友を『私のものだ』と言うものか?
自分を睨む女、澄を見ながら慎太郎は考えた。ここは『つき合っているから俺のものだ』と言うべきか…
そんな慎太郎の悩みをよそに
世那は呆気なく否定した。
「私は慎太郎さんとお付き合いしています。後、すぅちゃんのものじゃありませんよ?」
「世那……もう、抱きしめることも、キスも出来ないってことか?」
「キ、キス!?」
澄の嘆きの言葉に驚いた。
親友の域を超えている。
「出来ません。キスは慎太郎さんとします。すぅちゃんは、大好きな友達ですよ。だから、慎太郎さんと二人きりにさせてくれませんか?」
「…………世那」
力を失い、判りやすく肩を落とすと涙を滲ませ、振り返り来た道を戻って行く。
澄の背中が
哀愁を漂わせている。
「抱きしめるとか、キスとか…つき合ってたのか?」
「いいえ。すぅちゃんがよく私を可愛がってくれて…その延長で頬にキスとか…」
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