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制服を脱ぐ狼くんは。
第2章 *動く鉄の救世主*

お昼はだいたい店長お手製のランチを食べれるから
おいしいしひとり暮しにはとてもありがたい。
今日はふわとろオムライスのクリームソースかけだった。
『ここの店長さんキャラが面白いだけじゃなくて
こんなに料理うまいんだな。ここでよかった』
ニコニコと食べる祐樹にある質問をしてみた。
『なんでゆうちゃんはここでバイトしようとしたの?』
『実は俺大学に進んで留年しちゃってさ』
ゆうちゃんはまだ学生ということだった。
『そうなんだ、私は会社になじめなくてやめてここにしたよ』
『おー、脱OLか。
あ、なんかあった時のために連絡先教えてくれない?』
『いいよ、L〇NEでいい?』
私たちは連絡先を交換し午後のバイトも終えた。
『おつかれさまでした!店長ケーキ買っていきたいんですけど』
そういって私は5つほどケーキを買って帰ろうとしていた。
『愛!駅まで?よかったら一緒に行こうぜ』
『うん、いいよ』
私はゆうちゃんと一緒に歩いて駅まで行った。
駅からお互いの家は逆方向だったのでそこでお別れをした。
やけに人が多くて電車がすごく混んでいる。
『あぁ今日花火大会なのか』
浴衣の女の子もいて若いっていいなと感じていたが
あることが愛の脳裏に浮かぶ。
もしかしたら夏樹もこの花火大会に誰かと行くんじゃ・・・。
そんなことを考えていたらケーキなんか買っている自分が
ちょっと恥ずかしくなった。

