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制服を脱ぐ狼くんは。
第2章 *動く鉄の救世主*


≪ドアが閉まります~♪ご注意ください~♪≫

人が多くて座るなんてできずドアの近くに立っていた。

ケーキがつぶれないように守るのが精いっぱいで

早く自分の降りる駅に着けとずっと思っていた。


ワサッ…

うん?なんか体に違和感がある・・・。

これだけの人だと少しすれ違っただけで痴漢と勘違いされる人多そう。


グッ


突然後ろからお尻をつかまれる感覚がした。

さすがに人が多くて接触するといってもこれはおかしいよね・・・

本当に痴漢?


身動きの取れないまま少しだけ後ろを振り返ると

30代後半くらいの男の人が愛の耳元にわざとらしく顔を近づけて

息を荒くしている。

周りのみんなは祭りのことで盛り上がっているかイヤホンをして

周りの音なんて聞こえない状態だった。



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