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制服を脱ぐ狼くんは。
第2章 *動く鉄の救世主*

『え・・・ちょっ・・やめて』
小声で聞こえるようにいうがきっと痴漢をする人にとって
そんな抵抗の言葉はより興奮させるだけなんだろうと冷静になる。
よく先輩にそんなことをおしえてもらった。
それを聞いて興奮している自分もいたけど実際にこうなると
とんでもないことをされているという意識に集中する。
お尻を摩っていた手に力が入ってきているのが分かり強張る。
漫画の中の人ならここで興奮するところだし
私もMだからこういうシチュエーションも想像したことがあったけど
正直本当にこんな場面に直面すると何もできない
誰かに助けを求めることもできずただただ駅に着くのを待ってるだけ。
『・・・ハァ・・ねぇ君、きもちい?』
耳元で呟かれる男の声に悪寒が走る。
『・・・や・・めてください』
≪次は〇〇~♪お降りの際は足元にご注意してください♪≫
ここで降りてしまおう!
そうおもって思い切って足を踏み出そうとすると
男に服をつかまれて阻止された。
『ちょっ・・・やめて!』
さっきより大きめの声で言うとお尻を触っていた手で
思いっきりお尻をつかんだ。
掴むというよりは摘ままれるようにされ痛かった。

