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制服を脱ぐ狼くんは。
第2章 *動く鉄の救世主*

『・・・オムライス、腹減った!』
急に子供のようなことを言い出す夏樹に愛はきょとんとした。
おあずけをされたような感じでムズムズした。
早くというかのようにキッチンに押されてオムライス作りに取り掛かる。
材料を冷蔵庫から出していく夏樹。
『え、夏樹私が作るからいいよ?』
『アルコール入ってる女に料理を作らせるのは怖いから。
俺が作るから愛はここで俺のお手伝いしてくれればいいよ』
夏樹に急に女と言われてドキッとした愛。
そして冷蔵庫にある新しい缶ビールを渡されて言われるまま
支度をする夏樹の後ろで見ていた。
手際よくオムライスの材料を包丁で切っていく夏樹
その手際の良さはその辺の男の人とは比べ物にならないくらいで
あっという間にみじん切りにされていった。
『夏樹・・・なんでそんなに手際いいの?
高校生だよね?ちょっとびっくりなんだけど』
『俺ひとり暮しして2年くらいになるし、
男3人暮らしでずっと料理は時分だったからね。最近はコンビニだけど』
へーと感心してたら
『愛の出番だよ!』
そういわれフライパンにバターを溶かし刻んだ野菜を入れて
木べらを渡してきた。

