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制服を脱ぐ狼くんは。
第1章 *ノックの意味は*

『こっちくる?』
予想外の言葉に愛は意味が分からなかった。
『どういう・・・』
『だから、今から俺の部屋に』
何この展開・・・、どこかの漫画じゃあるまいし
何を考えてるのこの男の子
『なんでさっきからシカトばっかりなの?
お姉さんの好きなお仕置きってやつがしてほしいの?
来るか来ないかだけ聞いてるんだけど』
『・・・』
本気でいってるんだ。
そんなことを考えているうちに
愛の下着は何かを期待しているかのように
自分でもわかるくらい濡れていた。
『じゃあちょっとだけ・・・本当にちょっとだけ』
『了解。すぐに来てね、もたもたしないでよ』
園田夏樹の言葉にはきっと
濡れている下着を取り換えてくる時間なんてやらないという
そんな意味が込められているんだと思う。
過去に先輩に教え込まれたことがどんどんよみがえる
もしかしたらまたあの快感が得られるのではないか・・・
そんな淡い期待を抱いている愛がいた。
しかし相手は高校生、本当はしっかり断らないといけないのに
ピンポーン・・・
しかし体は勝手に動いていて
すでに園田夏樹の部屋のインターホンを押していた。
『来てくれたんだ、お姉さん』
『園田夏樹、あなたが呼んだんでしょう』
自分の部屋と間取りも同じなのになぜか緊張している。
男の人の部屋に入るのなんて久しぶりすぎる。
『で、何なの?私を脅すつもり?』
『お姉さんの本性を見せてもらいたかっただけ』

