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水蜜桃の願い
第3章  記憶の中の彼女


翌週。

いつものように彼女の家で指導をしていたときのことだった。
問題を解くように指示し、できたら教えてと伝え、次に指導すべき部分の確認をしていた俺の耳に『先生……』と小さく聞こえてきた彼女の声。


「ん? 解けた?」


早いな、と思いながら彼女の手元を見ると、まだその解答欄は白いままで。


「解らない?」


重ねて尋ねれば、ふるふると首を振る。
そして、あのね……とその口から発せられた言葉は


「彼氏と別れちゃった」

「……え?」


思わず聞き返す。


「この前、先生に相談したあとに思いきって彼氏に言ったの」

「うん」

「最近全然会えてないし、メールもないし……自然消滅とかは曖昧でいやだからはっきりさせて、って」

「……そしたら?」

「やっぱり、他に気になる子ができたんだって」


さらりと。
彼女の抑揚のない声が結末を伝えてくる。


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