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水蜜桃の願い
第3章  記憶の中の彼女


「ねえ、先生って彼女いるんでしょ?」


さっき彼女の母親が休憩時間に合わせて運んできてくれたコーヒー。
他愛のない話が一区切りし、少し冷めてしまっているそのカップを持ち上げたときだった。
突然彼女はそう口にし、え? と思わず聞き返した俺に、いたずらっ子のような目つきで笑う。


「いないよ」


苦笑いしながらコーヒーを口にし、正直に答えれば


「うそ! だってお兄ちゃん言ってたもん」

「は?」


思ってもいなかった言葉が返ってきて、つい素になってしまった。


「女の人と一緒に歩いてる先生を見たって」

「……マジで? いつ?」

「先月かなー。
きれいで大人っぽいひとだったって言ってたよ?」


にやにやと、なんだか得意気に笑う。


「先月……」


確かに女と会っていたけれど『彼女』ではない。



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