この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第3章  記憶の中の彼女


──何?


タオルケットをかぶったままの彼女をちらりと横目で確認し、指先でそこを辿る。

ぬるりとしているのは股の部分だった。


「……ごめ……なさ……」


突然聞こえてきた途切れ途切れのそのか細い声に、はっと彼女に目を向ける。
けれどまだ、タオルケットの中にいる彼女。
再び俺は視線をその手の中の下着へと。


──だから?


着替えの理由はこれかとわかっても、なぜこんなふうに? と新たな疑問が沸き上がる。

だってこの濡れ方って、たぶん──そこに考えが行き着くと同時に打ち消した。
そんなことあるわけないだろ、と。


──そのときだった。


はっ、と息を飲むかのような声が聞こえたかと思うと、彼女がタオルケットから頭を出した気配がした。
振り向く間もなく、手から奪われた下着。

そして、俯きながらそれをぎゅっと握りしめ、身体を震わせながら小刻みに息を吐く彼女────。


何も言うことができず、俺は黙って下を向く。


気まずい空気が部屋中に満ちていた。


/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ