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第3章 　記憶の中の彼女

「……っやああっ……！」


途端に聞こえた、彼女の悲鳴に似た声。
構わず、吸い続けた。その蜜を。
身を捩らせるようにして悶え、声をあげる彼女の内ももを開かせたまま両手で押さえつけるようにして、何度も。
手はそのままに、両の親指を伸ばしそこにあて、さらに左右に開く。
蜜穴に差し入れた舌先を使い、中の潤みを掻き出すように動かせば、もう、きりがないほどに。


……やがて唇と舌をそこから離した。
深く息を吐きながら。

いやらしく濡れたそこが、ひく……と何度か痙攣した。


「……やらしい身体」


起き上がりながら呟き、視線を合わせる。
彼女は途端に両手で顔を隠した。
恥ずかしさに耐えきれなくなったかのように。


……今さらだろ。


手を伸ばし、腕を掴む。
隠させたくないその顔。
止めさせたくないその声。


だってまだ──これからだというのに。


再びあらわになった顔。
潤んだ瞳を揺らしながら俺を見つめ返し、ごくりと喉を鳴らした彼女のその手を導いた。
蜜を垂れ流しているそこの、少し上。
割れ目の始まるあたり。