この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第3章  記憶の中の彼女


──終わった。


その事実に、深く息を吐く。


そう……俺と彼女の、教師と生徒という関係はとうとう、これで。


彼女の家を後にした途端、沸き上がってきた様々な感情。


寂しい気持ちももちろんある。
2年間という年月を思えば、当然。

けれど同時に、どこかほっとしてもいた。
これでもう、彼女とは会わなくていいのだと。


彼女の感情は、俺の感情を乱す。
気づいていた。 もうそのことに。
あの出来事──そう、知らなかった彼女を知ったあの日をきっかけに、俺の中に生まれたものに。

家庭教師と生徒の関係。
それだけのはずだったのに。
それだけではなくなったことに。


……溜め息が漏れた。


必死で何もなかったかのように振る舞おうとし続けた彼女。
俺が突きつけた一方的な約束を、守ろうと。
最後まで、そうやって。


/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ