この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第3章  記憶の中の彼女


「……っ、待ってっ」


女性が慌てたようにそう言った。
もっと話を聞きたいという意味かと、はい? と口にしながら顔を上げた。

真正面から目が合う。
今度は逸らされずにそのまま見つめられ、俺も笑顔で見つめ返した。


……美人だな。


あまり意識しない程度のそれでもよくわかった。

顎のラインの長さの短めの髪が、はっきりとした目鼻立ちによく似合っている。
今時の子という感じの、目元を少し強調しているかのような化粧。
あらためてよく見れば服装もきちんとしている。
もしかしたらこれから出掛けるのかもしれない。
ああ……今鳴っているこの電話はもしかして?


そんなことを思いながらも、感じていた。
なんだか今度はすごく見られてる気がすると。


さすがにちょっと戸惑い、口元に浮かべた笑みはそのままに、さりげなく目線を逸らしたとき。
ずっと黙っていた女性がぽつりと口にした、先生、という言葉────。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ