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水蜜桃の願い
第4章  動き出した刻


──このまま帰したら、もしかしたら彼女はあいつを選ぶ?


そんなふうに、思った。
俺を『関係ない』と言った彼女。
あいつと付き合うか『わからない』とも、言った。


今の彼女の気持ちは俺じゃなくあいつに向いているかもしれない──そう思った瞬間、頭の中がさらに騒ぎ出した。


──あいつに渡したくない。


だって少なくともさっきまで彼女の気持ちは俺の方に向いていたんだ。
だからここに来たはずで。
そう──俺を選んできたはずで。

それがなんで……こうなった?
彼女が俺を拒む姿を見ることになるなんて、そんなのは予想してなかった。


ぐっ、と無意識のうちに拳に入った力。



──取られたくない。



沸き上がってきた感情のままに、彼女との距離を一気に詰めた。
腕を取り、ベッドに引き倒す。

跳ねたスプリング。

え……? と、自分の身に何が起きたのかわからないような顔で俺を見るその姿。



この子を誰にも取られたくない───!



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