この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第4章  動き出した刻


興奮が収まった俺は、思い出していた。
彼女を惑わせたあの男のことを。
最中には忘れていたのに、終わった今、その感情が再び込み上げる。


「……返事、どうするの」


曖昧にされたままだった俺のその問い。
ただ、聞きたかった。
その答えを。
彼女の気持ちを。

え……と、戸惑っているかのようなその表情に、同じ問いをただ、繰り返す。
それでもまだ、通じなくて。

あいつと付き合うのかとはっきり口にしたとき、ようやくその首が微かに左右に動いた。


──だったら。


衝動のままに、彼女の耳元で囁いた。
次の約束を。

顔を離すと、彼女の視線はついてきて。
俺を見つめながらゆっくりと頷く。
はあ……と小さく吐かれた息。

黙って見つめ返す。


やがてその瞼は次第に閉じられていった。
ゆっくりと。

それはまるで、眠りに囚われていくかのようで────。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ