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水蜜桃の願い
第1章  先生と彼女


「……先生」


無意識のうちに呼んでいた。
ん? と、顔を上げて私を見るその人を。


……もっと早く好きだと伝えていたら、選ばれたのは私だったかもしれない。


黙ったまま見つめる私に、どうしたの? と優しく笑う先生。


「先生……」


……私と同い年だというその彼女と付き合う前に、もし私が好きだと伝えていたら、先生は私を選んでくれていたかもしれない。


美波さん――? と、私の名前を口にした先生の表情が戸惑いの色を見せ始めた。
その微妙な変化を感じ取り、私は咄嗟に俯く。


「……っ……」



――好き。



私の心の中は、その言葉だけに支配される。


初めて会ったときからずっと。
ずっと先生に憧れてた。

でも、それを伝えられないでいるうちに、知ってしまった先生の彼女の存在。
ひと月前はまだなかった、その存在。


……私だって。
先生が、好きなのに。

好きだったのに――――……!



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