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水蜜桃の願い
第5章  甘やかな願い


──そうだった。
俺はずっとそんなふうにして生きてきた。

でも、もう違う。
今はもう、この子の想いを受け止めると決めたから。


だから


「なのに私とはそんな面倒なこと……してくれるって言うの?」


涙声の問いかけに、躊躇いなどなく答えた。
するよ、と。
覚悟を決めたと言ったこと、聞こえてなかった? と────。


胸の中で、首を振って否定する気配。
そして、聞いた、と囁くような声。


ん、と心の中で頷く。
それからゆっくりと、胸の中の正直な想いを紡ぐ。


「そういうの俺、はっきり言うけど不慣れだから、うまくできるかどうかとか……正直よくわからないけど。
でもあんまり困らせないように気をつける。
なるべく泣かせないように、する」


自信なんてない。
本当に俺でいいんだろうかという気持ちはやっぱり今もある。

それでも、彼女が俺だけを望んでくれるなら。
俺以外の男はだめだと言ってくれるのなら──これからは、その想いに応えていきたい。
俺をひたすらに欲しがってくれる彼女のように。
彼女を、ひたすらに望んでいきたい。


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