この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第1章  先生と彼女


だから。

次のレッスンの途中、私は先生に英語で質問した。
先生のことを。いろいろと聞いた。
先生は、これもレッスンのひとつだと思ってくれたのだろう。やはり英語で普通に答えてくれた。

不思議なことに、日本語で聞くよりも、緊張せずにそれを聞ける気がした。


『先生、その後彼女はできました?』


……恋人の有無を。
そう、会話の流れでさらりと。

一瞬、言葉に詰まったかのようになった先生にどきりとする。
けれどそれはわずかな時間のことで、すぐにその顔に浮かぶ、苦笑い。
私の問いを否定し、反対に同じことを聞かれ、どきんと波打った心臓を必死で宥めるようにしながら、私もです、と返した。
先生は大袈裟に溜め息をつき、お互い頑張らないとだね、と白い歯を見せて、爽やかに笑った。


――それが、ひと月前のことだった。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ