この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第2章  先生と生徒


──あ。


先に会計を終えたのだろう、出入り口に向かう、ゆるふわの人のその横顔。
とても可愛らしい顔立ちをしているように見えたけれど、すぐに俯き手の中のスマホを確認し始めたその動作に、また顔が見えなくなってしまった。
もうひとりの女性を振り返り、何か言葉をかけている。
そして手を振り、そのまま少し急いだ様子で店から出て行った。

ずっと振り返ったままの自分に、はっとして、顔を前に戻す。


……あのひとが、みなみ、さん……?


『整理ついた?』
『先生に会っても大丈夫?』

『ちゃんと諦めました』


そんな、さっきのふたりの会話が私の頭の中で何度も何度も繰り返される。


……あの人たちが言ってる『先生』が、忍先生のことだってまだ決まったわけじゃない────。


そう思おうとするけれど。


『でも』
『もし』


そんなふうに、勝手に考えはエスカレートしていく。
さっきまでのうきうきとした気分がまるで夢だったかのように、今は、もやもやとした不安ばかりが胸の中を渦巻いている。


……可愛い人、だった。


ちらりと見えた、その横顔。
雰囲気に合っている、ふわふわとした柔らかそうな髪────。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ