この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第2章  先生と生徒


深く俯けば、サイドの髪が流れてきて視界に入った。
思わず、さわってしまう。


……あの人、やっぱり先生の生徒なのかな。


ううん、と心の中でそれを打ち消す。
まだ決まったわけじゃないんだから、と。

そう──あの人が『先生』を好きってことは間違いないかもしれないけど。
それが忍先生って決まったわけじゃない。
何度もそう繰り返す私の頭の中。


ここのすぐ近くの何かの教室に通っている、らしいけど。
7時半からのレッスン、らしいけど。
先生の彼女はショートボブ、らしいけど────。


ああ、だめ。


私は唇をぎゅっと噛んだ。
考えれば考えるほど、やっぱりどうしてもあの人と忍先生が結びついてしまう。

今さらながら、気づかされた。
先生にはたくさんの生徒がいる。
生徒は男の人だけじゃないはず。
きれいな女の人だって……あの人みたいな生徒だっているに違いないし、マンツーマンのレッスンもあるって言ってた。
もしかしたら、先生を好きになる生徒だっているかもしれない──あの人のように。




/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ