この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第2章  先生と生徒


そうして────。


『仕事終わったよ。
じゃあこっちまで来られる?』


やがて入ってきた先生からのメッセージに、すぐ行きます、と返事を返し、慌ただしく店を出た。

先生の勤めるその英会話教室までの道を俯き加減で早足で歩いていると


「透子」


不意に名前を呼ばれ、弾かれたように顔を上げれば、視界に入った先生の姿。
途中まで迎えに来てくれたんだろう。


「先生……」


思わず口から出たその呼び名。
ん? と、その目が少し細められる。


「どうしたの?」

「……え?」

「泣きそうな顔してるけど」


そう言いながら、さらに私のもとに近づいてきた先生は、伸ばしてきた手で私の頬を優しく撫でる。


……先生────。


その手に触れながら、首を振った。


「早く会いたかったから」


そう口にして、笑顔を作る。
先生はその答えに納得したのかしなかったのか、曖昧な表情をして。
それでも、そう、と呟いた。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ