この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第2章  先生と生徒


「透子」


頭の上から降ってくる、その声。


「隠せてると思ってんの?」


その言葉に、先生の胸元にあった自分の両手を思わずきゅっと握る。


「……俺、何かした?」


私はまた首を振る。
それでも先生は続けた。


「俺の言動で傷ついたなら教えてって……前に言ったよね?」

「違────」


顔を離し、首を振りながら先生を見上げた。
私を見下ろすようにしていた先生と、目が合う。
その困ったような表情に、自分の感情をあらためて恥じた。


……こんな気持ち、先生に知られたら面倒な子って思われる。
先生は、生徒に教えるのが仕事なのに。
その生徒との仲を疑ってしまってる自分────。


咄嗟にまた俯こうとすると、伸ばされてきた先生の両手に頬を包まれ、くい、とそのまま上向かせられる。


「じゃあ俺が関係してる?
それともしてない?」


すぐに答えられなかったことが、答えになってしまった。


「だったら言って」


俺に関係することならなおさら話して──そう続けられ、思わず私の喉がごくんと鳴る。



/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ