この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の一色
第11章 14日目


鍋からは醤油の良い香りが立ちのぼり、炊飯器からは
炊けたお米の匂いが漏れ薫る。

時刻は6時を少し回ったところ。
美紗緒は後片付けを終えるとエプロンを外して丸めてトートバッグにつっこんだ。
その手の動きが遅いのは、まだここにいたい、という気持ちの
表れかもしれないと下を向いてこっそりと微笑んだ。

「じゃあ・・私はこれで・・食べる時にまた温めてください」

バッグを肩にかけ玄関へと向かう美紗緒の後を涼輔が追う。

離れがたい・・それが正直な気持ちだった。

「あ、あの・・」

あの、よかったら一緒に・・そう言いたい。
でもそれはできない。

なぜなら彼女は・・人妻だから。

家に帰って自分の家庭の夕食の支度をしなければならないから・・

「はい?」

振り向く美紗緒は何かを期待するような、そんな目を返してきた。

/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ