この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の一色
第14章 19日目の雨は・・


すこし濡れた髪は、いつものふんわりとした柔らかさを奪われていた。

ポーズをとる女の肌には鳥肌が立っていた。
雨に濡れたせいで冷えてしまったのか。
涼輔は冷房を切った。

「ごめん、気づかなくて。ちょっと寒かったかな。
 しばらくエアコンは切っておくね」

相変わらずの気遣いに、美紗緒は頬をゆるめた。


湿気のせいもあり、部屋の中は生温かな空気でむせ返ってきたが、
美紗緒の腕の鳥肌はまだ収まらない。
涼輔は筆を起き、美紗緒の前に膝間づいた。

「どうしたの?」

体も顔も動かさずに口を開くことにはすっかり慣れた。
眼球だけを動かして視線を送ることにもすっかり慣れた美紗緒は、
自分の顔の位置と同じ高さになった涼輔に問いかける。

「肌がまだ冷えてるのかな、鳥肌が立ったままだ・・
 美紗緒さん、手を・・だして」

ポーズはそのままに手だけを出すのも、けっこう難しい。
不自然な格好で手のひらを差し出すと、
その手を涼輔の手が、包んだ。



/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ