この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の一色
第16章 21日目・・湧き上がる欲望

「あと・・もう少しで・・この仕事も終わり、なのね・・」

震える声のもとをたどるとそこには、明るさを失い凍りついたような顔があった。


あともう少しで完成。
それはすなわち、このモデルの役目も終わるということ。
もうここに来なくてもいい、ということ。

もう・・涼輔との安らぎの時を味わえなくなる、ということ・・

・・涼輔さんと・・会えなくなる・・

そんなの嫌だ、という感情は、自然と体を震わせた。
ここに来て、楽しい時間を過ごして、また明日って、
夕焼け空を見上げながら家路につく。
その繰り返しが今の自分には当たり前の日常になっているのに、それがなくなってしまう。

毎日涼輔の顔を見て、微笑みをかわして、見つめられて・・

「この仕事が終わったら・・もうあなたと会うことはなくなるの?」

涼輔に背を向けたまま、感情を絞り出す。

その時、強い風がアトリエのカーテンを舞い上がらせる。
まるで美紗緒の心の中を表すような強い風だった。

/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ