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最後の一色
第17章 25日目は夜まで・・
ソファの上の2人の体は徐々に互いに傾いていく。
沈み込んだ中央に流されるように、美紗緒の左肩と涼輔の右肩が支え合う。
2人の鼓動は一層大きくなる。
もうこの先に待っている行為が何であるか、察して息づかいも荒くなる。
手にしているグラスを美紗緒から受け取るとサイドテーブルに置いた。
そして・・
美紗緒の体を抱き寄せた。
とうとう抱き寄せた。
腕をしっかりと女の背中に絡ませて、涼輔は力をこめて自分の体に張り付けた。
美紗緒も、拒むことなく体を硬くすることなく、男の胸に体をあずけた。
「私・・心の片隅でずっと思ってた・・あなたに・・抱いてほしいって。
図々しい女よね、夫がいるのに
あなたのことを好きになってしまうなんて・・でも・・
気持ちは止まらないの・・どう抑えても・・止まらないの・・」