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最後の一色
第17章 25日目は夜まで・・
限界まで押さえつけた欲望を解き放ったらきっと、
彼女は最高の表情を浮かべる。
安っぽいエロティックさではない、極上の色香を浮かべて微笑みポーズをとるはずだ。
そのために・・
今は欲しくても我慢する・・
涼輔は男としての気持ちよりも画家としての気持ちを優先させ、
ただひたすら美紗緒の体を抱きしめた。
「涼輔さん・・」
美紗緒の唇が涼輔のあごに触れる。
そのまま登りつめていこうとする唇を、そっと人差し指で抑えたが、
自分の胸に押し付けられたやわらかな感触に負けた。
女の髪から薫る花の匂いを嗅いだ後、
その唇を自分の唇でそっとふさいだ。