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最後の一色
第17章 25日目は夜まで・・

どんなに欲しかったか。

涼輔の唇が軽く触れた後はもう、
2人の舌は離れたくないというほど絡みついた。

息をするのもわすれるほど、互いの唇を吸い、舌を絡め、唾液で肌を濡らした。


美紗緒からもれでる喘ぎ声にも似た息づかいには喜びがあふれている。
涼輔の手も美紗緒の背中から脇へと這い動く。

乳房の端に指先が揺れると、グッと力をこめて動きを止めた。

いいのよ・・

かすかに聞こえたのは美紗緒が促す声。
それに応えるように涼輔は耳元で囁く。

もう少し待って・・

切なそうに囁く。

しっかりと耳に届くと美紗緒は体を少し離しうるんだ目で見上げてくる。

「もう少し・・待てばいいの?・・」

「ああ・・もう少し・・最後の日まで待ってくれる?
 そうしたら必ずあなたを・・」

そう言って、もうこれ以上言葉はいらないと言わんばかりに
互いの唇をふさいだ。



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