この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の一色
第18章 29日目


「いよいよ明日で終わるのね・・」

このソファの感触、汗ばんだ肌が吸い付いて。
それももう、今日と明日で終わり。

宙をさまよっていた美紗緒の視線はゆっくりとキャンバスの向こうの涼輔に移っていく。
見えないはずの涼輔の顔は、とても悲しげな目をしている、
そう美紗緒の眼には映っていた。

「はじめて・・」

息さえひそめているような涼輔に向かって美紗緒は
一滴ずつ滴を落とすように話し出す。

「初めてこのソファの前で裸をさらした時の事・・あの瞬間ね・・涙が出るまでの間、
 頭の中は真っ白になっていて・・なにも覚えていないの」

言葉が切れたのに合わせるかのように、キャンバスの向こうから涼輔が顔をのぞかせる。

「そう・・つい1ヶ月ほど前のことなのに、もうずいぶん昔の出来事のように感じるね」

美紗緒にとっても、そして自分にとっても息の止まるような瞬間だった。

/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ