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最後の一色
第19章 最後の一色を足す日
そこに描かれている自分を見て、美紗緒は眼を見はった。
物欲しげに唇を開け、彷徨う空気を見ているような眼差し、そして
ほんのりと頬を染める、裸の女・・
「この絵のタイトルは・・エロス。
美しい裸婦の極上の色香、それを一言にこめるならエロス、がピッタリかと思うんだ」
自分の肩に頬を寄せたままの女の熱は、再び男の下半身を熱くした。
ドクドクと脈打つ芯を感じるままに膨らませ、
美紗緒を後ろから抱きしめる。
桃のようなふくらみに押し付けられた熱い塊を、再び受け入れたいと
美紗緒は体を返す。
はしたないくらいに涼輔の唇をむさぼると、
もう一度・・と霞のような声で欲望を伝えた。
2人はもう一度、愛し合った。
キラキラとした陽射しが壁にきれいな模様を描くのも見ることなく、
汗ばんでしっとりとした肌をこすりあわせた。