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最後の一色
第3章 冷たい夫
「・・はい・・」
康文の、思ったよりも優しい言葉に美紗緒は胸をなでおろした。
やはり夫なんだもの、夫婦なんだもの・・
厳しく当たっても最後には温かく包んでくれるんだ・・
心が軽くなったら食欲も出た。
温めておいた食事を食べようとソファを離れようとした瞬間、
急に康文が腕を掴んで引き戻した。
その勢いに、康文の体の上に崩れ落ちる。
起き上がろうとすると、強い力で体を押さえこまれた。
そして夫の手がスカートの中をまさぐり始めた。
「・・あ、あなた・・ちょっと待って・・」
明々としたリビングで、スカートをまくれらニットをたくし上げられて、
美紗緒は身をよじった。
だが、それは抵抗を意味しているわけではない。
久しぶりに夫に求められる嬉しさと、2人きりの自宅であっても
リビングでの交わりに恥ずかしさと期待が交ざって、なんとなく身をよじってみたのだ。
でも・・