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最後の一色
第4章 初日
いよいよ始まる、と思うと恥ずかしさからか男を直視することができなかったから。
だが涼輔のほうは、きっと慣れているのだろう。
声音も息づかいもまるで変わりはない。
仕事、の始まりを静かに待っているという感じだった。
涼輔はサッと部屋から出ていく。
残された美紗緒はほんの数秒動きを止めたが、
慌てて服に手をかけ脱ぎ始めた。
スカート、ブラウス、そしてストッキング。
下着だけになるとまた動きを止めたが、大きく息を吐いてから
ショーツを脱ぎブラを外した。
うっすらとした熱りを感じる全裸の体を、
手渡されたガウンでくるむと、
ひんやりとした生地の感触に熱りは少し和らいだ。