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最後の一色
第6章 5日目


身支度を整えてキッチンへ行くと、カリカリとコーヒー豆を挽く音が響き
姿を変えたコーヒー豆が香ばしさをばらまいていた。

皿には美紗緒が家で焼いてきたクッキーとマドレーヌが品よく並べられ、
テーブルの真ん中に陣取っていた。

「美味しそうですね。あ、美味しいんですよね、もちろん」

笑わせる涼輔の腕に、美紗緒は軽く手を添える。

いやね、田原さんたら・・

ほんの一瞬の動作だったが、美紗緒は触れた部分から
全身に熱が伝わっていくのを感じていた。

同じように涼輔も、伝熱の威力を感じていた。
互いの胸の内にそれぞれどんな思いを秘めているかわからぬまま、テーブルに着く。

コーヒーカップを目の前に置かれると美紗緒は、
その黒い液体の中に答えが見えないものかとじっとのぞきこむ。
なにもわかりはしないけど、なにかを語りかけてくれそうな
気分にさせる香りだった。



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