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偶数月☆
第6章 12月
「ねぇ・・・」
「ん?」
「感謝してるんでしょ?」
「・・?あぁ」

「あたしに感謝してるんでしょ?」
「あぁ」
「最後にもう1回だけ、あたしに触ってよ」

「え?」
「もうこれで会う気もないんでしょ?
最後にもう1回だけあたしをイかせてよ」

「ここ・・で?」
「ここでだよ。前にも達也ここで触ったじゃん」
「そう・・だけど」
「なに?もう触れないって言うの?」
「そーじゃねぇけど」
「なに?」

「自分を大事にしろよ」
「大事にしてるからだよ!
達也だけが幸せになるなんてずるいじゃん!」
「・・・」

「あたしだって今日別れ話をしに来たけど
達也だけ別れ話を言ってさっぱりするのずるい!」

「・・・」
「最後に覚えておきたいの!達也の指を!お願い。触って」

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