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My blue sky prince...♡
第7章 疑惑
訳が分からないのと今の「騙してる」の言葉で、一気に血の気が引いた。
ねぇ…
騙してるってどういう事…?
「俺も、いつか言おうと思ってたんだ。
いい機会だ、話すよ。
やっと結に話せるんだと思うと、凄ぇ嬉しい」
「…騙してるって何?」
「…、うん。それを今から話すから」
「っ…」
"騙してる"
その言葉が頭の中でぐるぐる回る。
ヒステリックになりそうなのを何とか堪えた。
…篤と喧嘩した時は、凄くヒステリックになって…篤を更に苛立たさせてしまっていた。
あたしだけを見ててほしくて、探るような事何度もして、ちょっとでも怪しい所があったらすぐに問い詰めて…
初めて出来た彼氏だったから、怖かったんだ。
何もかも手探りで、何もかもが新鮮で、いつも不安だった。
"好き"…
その気持ちよりも、"疑い"、"不安"…そんな感情がとても強くて。
あたしは篤だけを思ってるのに。
どうして篤は他の女の子と2人で遊びに行ってるの?
どうして他の女の子と電話してるの?
毎日喧嘩が絶えなくて、暴力は振るわれなかったけど冷たい言葉をたくさん浴びせられた。