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My blue sky prince...♡
第2章 別れ
「浮気者ぉぉおっ!!」
泣き叫びながら、篤の頭に向かってぶつけた…
「!?いってっ」
そして、振り返りもせず人にぶつかりながら、屋台の道を駆け抜けた。
途中で鼻緒が切れて、恐らく走った時に擦ったのか、足の親指と人差し指の間から血が出ていて。
気付いてから訪れた痛みに耐えながらゆっくりと、足を引きずりながらとぼとぼ歩いて、今に至る。
でも…あんなのってない。
だって昨日も会って、エッチしたばっかじゃん。
大学は別々だから、現地集合にしようってなって一緒に行かなかったんじゃん。
…あ。
そういえば昨日、突然待ち合わせ時間を30分早くされた事を思い出す。
…あたしを振った後、あの子と回る為にだったんだ。
信じられない…
あたしと付き合いながら、あの子とも付き合ってたって事?
いつから?
考えようとしても、頭が混乱してて何も考えられなくて、諦めてアパートに向かって歩いた。
…そうだ。
じゃああたしの部屋にある篤の私物はどうなるの?
…取りに、来るの?
「…はぁ」
再び涙が溢れてきて、川沿いの手すりに凭れてため息を吐いた。
来ないだろう、な。