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らぶあど encore!
第34章 祈り
祐樹は空いているソファにほなみの肩を抱いて腰かけるが、眠そうに目をしばたかせるほなみに自分の膝を指差した。
「ほら」
「ほらって……」
訳が分からなさそうに首を傾げるほなみを祐樹は強引に引き寄せて膝の上に彼女の頭を乗せる。
驚き祐樹を見上げるほなみに、彼は笑った。
「疲れたろ?ごめんね……ほなみに無理をさせたな」
「ううん……そんな事ないよ、私こそつまらないことで怒ってごめんね」
「その事はいいんだって」
祐樹はほなみのサラリと流れる長い髪を撫で、妻の少しふっくらしたお腹を見て、真顔になる。