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らぶあど encore!
第34章 祈り
「俺……ほなみが怒ったり困ったりしてる顔……好きなんだよね……で……ついバカな事言ったりしてほなみの肝を冷やすんだよな――」
「ええっ……?なに?それ」
ほなみは自分が倒れた時の状況を思い出し、やっぱりもう少し落ち着いて欲しい、と思った。
祐樹がさんざん下らない事を言うから頭に血が昇って、怒りに声を上げたらお腹に痛みが走って――
お腹の子供もほなみも危険な状況ではないが、お腹が週数の割りには張りやすくなっているからあまり興奮しないように、と医者に言われた。
夫婦生活もなるべく控えめに――と言われている様な気がした祐樹はほなみの後ろで話を聞きながらひとり赤面していたのだった。