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らぶあど encore!
第34章 祈り
ほなみを側に置きその愛らしい姿を見詰め、それだけでは足りなくて手を伸ばして抱き締め、そしてもっとほなみを感じたくて、ひとつになりたくて、その肌を存分に愛撫して、身体と身体で繋がって――ほなみがどれだけ自分を愛しているのか確かめたくて――でも聞けなくて――口ではいつも自信満々を装ってはいたが、胸の中に不安をしまい込んでいた。
突き上げて掻き回すほどにほなみが瞳を潤ませ、甘い声で啼くと、それがまるで愛されている証拠のような気がして、安心している自分がいた――
セックスする度に心も身体も充たされたが、身体が離れた途端に渇きを覚えて苦しくなった。
ほなみの身体を気遣ってやらねば、と言いながら、結局は自分の欲に負け、烈しく求めてしまう――際限無く。
ほなみの気を引きたくて、わざと困らせる事をしたり――こんな自分の愚かさを、透は見抜いていたのではないだろうか。