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らぶあど encore!
第35章 祈り②
ほなみは腕を祐樹の首に廻しサラサラな髪を撫でるが、耳元で何か小さく囁かれ、その刺激でビクリと震え両の手を宙にさ迷わせる。
祐樹がクスリと笑い、ほなみの髪をくしゃりと撫でると、もう一度ゆっくりと言った。
「ねえ、とりあえず何か頼もうか……お腹空いたよね?」
「――っ……」
ソファに倒され、そのまま甘く烈しい行為が始まると予想していたほなみは、肩透かしを喰らったような、からかわれたような気がして悔しいような、安堵したような――幾つもの思いが胸の中を渦巻き、頬を真っ赤にして絶句する。