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らぶあど encore!
第35章 祈り②


「ほなみは……何をしても可愛くて綺麗だよ……」

「んっ」



 祐樹にソファに沈められたまま、首筋を撫で上げられてキスされ、ほなみは甘く淫らな予感に胸と身体を疼かせる。

 だが、彼はそれ以上の行為に及ぶつもりがあるのか無いのか、ほなみには分かりかねた。

 ――今夜だけ抱かせて――

 確かにそう彼は囁いたのに、いつも抱かれる時に彼から感じる熱くて切ない欲情が伝わってこない気がする。



 ――西君……何故?何故……いつもの様に烈しく求めてくれないの?私の身体を気遣っているからなの?……だったら……何故こんな所に私を連れてきたの……?
 
 
 
 そんな思いが胸の中に渦巻き、彼を責めようと口を開くが、祐樹の唇で塞がれてしまう。

 触れるだけのキスを幾度となく唇や頬に落とされるが、ほなみは物足りなくて、深いキスをねだるように祐樹の唇を舌で突っつき、首に廻した腕を彼の背中から腰へ滑らせた。

 
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